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High Fives

「憎悪は憎悪によって止むことはなく、慈愛によって止む」というブッダの言葉を私たちも信じます。

J・R・ジャヤワルダナ
1951年サンフランシスコ講和会議

平和条約.png

​​慈愛のスピーチ

1951年9月6日。
米国サンフランシスコにおいて日本との平和条約締結調印会議が行われた際、スリランカ(当時はセイロン)の代表として列席していたJ・R・ジャヤワルダナ大蔵大臣(当時)によって、日本の未来を決定づける演説が行われました。
ブッダの言葉を引用して日本への賠償請求を放棄すると表明したその演説は、列席者の心を打ち、諸外国からの日本への処置を寛大なものにしました。以下に、その引用部分を掲載します。

​​1951年サンフランシスコ講和会議におけるジャヤワルダナ氏のスピーチ

​​J・R・ジャヤワルダナ

“……We do not intend to do so, for we believe in the words of the Great Teacher whose message has ennobled the lives of countless millions in Asia, that "hatred ceases not by hatred, but by love". It is the message of the Buddha, the Great Teacher, the Founder of Buddhism, which spread a wave of humanism through South Asia, Burma, Laos, Cambodia, Siam, Indonesia and Ceylon, and also northwards through the Himalayas into Tibet, China, and finally, Japan, which bound us together for hundreds of years with a common culture and heritage.……”

「……しかし、我々はその権利を行使するつもりはありません。なぜならアジアで何百万人もの人達の命を価値あるものにさせた大教導師の“憎しみは憎しみによっては止まず、ただ愛によってのみ止む”との言葉を信じるからです。この言葉はブッダ大教導師 ―佛教創設者― の言葉で、人道主義の波を南アジア、 ビルマ、ラオス、カンボジア、泰国、インドネシア及びセイロンに拡げ、また同時に北方へ、ヒマラヤを越えてチベットから支那を経て最後に日本に及んだものです。その波は我々を何百年もの間にわたって共通の教養と伝統とでもって結び合わせているのです。……」

(出典:鎌倉大仏殿高徳院)

表敬訪問.png

​​協会員の表敬訪問

1995年7月。
コミュニティセンターの落成式に合わせて現地へと駆け付けた私たちは、J・R・ジャヤワルダナ氏を表敬訪問する機会を得ました。ジャヤワルダナ氏は私たちを温かく迎えてくださり、ご家族も交えて親しくお話させていただきました。
当時の協会員による会報記事には、「曾孫と遊ぶ好々爺であられた」と、その穏やかな人柄が記されています。

​氏の優しさ、寛容さを引き継いで、私たちの交流支援活動は続いています。

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